妊婦さんの為の寝方!!『シムス位』とは?
目次
今回は、妊婦さんにとって負担が少なくリラックスできる寝方『シムス位』を説明して行こうと思います。
なぜシムス位が楽なのか?
お腹が大きくなってくると、うつ伏せになるのは難しいですよね。
しかし、妊娠後期に仰向けで寝ると、人によっては苦しさを感じたり、体調が悪くなったりすることがあります。
これは、大きくなった子宮の重みでお腹の奥にある下大静脈という血管を圧迫することで起きる、低血圧で「仰臥位低血圧症候群」というものです。
下大静脈は、体のやや右側にあるので、左側を下にした横向きに寝ることで回復します。
だからと言って、ただ横向きで寝ていると、上側の股関節がかなり内側に入ってしまって子宮を圧迫したり、股関節がつらくなったり・下側の肩が痛くなったりもします。
その点、『シムス位』はそのような負担が少なく、仰向けや横向きで寝るのがつらい方にオススメの体勢です。
『シムス位』の正しい姿勢のとり方
①左側を下にして横向きに寝ます。このとき、肩が痛くならないように左肩を後ろに抜きましょう。
※(左腕は、伸ばして背中側に回しても、曲げて顔の横に置いても大丈夫です。楽な方を選びましょう。)
②左脚は伸ばして、右脚は曲げましょう。
※(このとき、上の脚と下の脚をずらしてください)
【注意】
両脚を同じ角度で曲げて、脚をずらさない体勢はやめてください。
下の脚に上の脚の重みがかかってしまうのと、同じ角度で曲げていると腰の緊張をつくってしまい腰痛の原因になったり、腰痛が酷くなってしまうこともあります。
③右脚と右腕の下にタオルやクッションなどを置いて高くし、お腹に負担が掛からない程度に少しうつ伏せ気味、体が斜め下を向いている体勢にします。
これでシムス位の完成です!!
※この方法が絶対ではありません
(一番楽な体勢にアレンジしましょう!!)
今回お教えしたのは、シムス位の基本です。人それぞれ体型や関節の硬さは違います。
ですので、もし肩を後ろに抜くのがつらかったら前に持ってきても良いですし、手脚の位置や曲げる角度・クッションの位置など自分が一番楽なポジションを探して調整してください。
基本を抑えたうえで、その日の体調に合わせて調整してみましょう!!
シムス位は、腰への負担、お腹の張りなどの負担を減らし身体の緊張をとる姿勢と言われているのでとてもオススメの寝方です。
ただし、妊娠中の体には、凄く個人差があります。妊婦さんは、絶対に横向きで寝ないといけない訳ではありません。
仰向けが寝やすいと感じる妊婦さんは、臨月でも自由にのびのびと寝てください。
もし、『シムス位』が合わないと思ったら、無理せず自分にとって楽な姿勢で寝るようにしましょう!!
シムス位の姿勢のよくある疑問!!
『シムス位』!!妊婦さんなら一度は聞いたことがあるかも知れませんが、いつどのタイミングからすればいいのか?シムス位の姿勢でも苦しい!!など疑問も多いかと思います。
そこで、シムス位の姿勢のよくある疑問を紹介していきます。
シムス位を始めるタイミング
どの姿勢で寝ても苦しいなと感じたら、試しても見ても良いと思います。
シムス位の姿勢に慣れるために、お腹が大きくなる前から始めるのも良いです。
お腹が大きくなってくると、仰向けで寝るのが苦しくなっていきます。
その時に急に姿勢を変えると寝付きが悪くなってしまう方も多いようなので、慣れさせるためにもなるべく早めから取り入れる事をオススメします。
気付いたら仰向けになってしまっているが大丈夫?
シムス位の姿勢で寝始めたのに、気付いたらいつも仰向けになっている。
仰向けで寝ると「仰臥位低血圧症候群」になってしまわないか心配と言う方もいると思います。
「仰臥位低血圧症候群」は、仰向けで寝ることで大きくなった子宮の重みでお腹の奥にある下大静脈という血管を圧迫することで起きる、低血圧のことです。
しかし、寝ていれば誰でも寝返りはしてしまうものなので、自然と仰向けになってしまうなら問題はありません。
あまり神経質にならずに苦しくなければのびのびと寝て下さい。
もしも心配なら、背中側にクッションや布団を置いて、仰向けになれないようにしても良いと思います。
シムス位の姿勢が合わない?
シムス位の姿勢で寝ても苦しい場合、仰向け・うつ伏せでも大丈夫です。
楽なら、仰向けで寝ても良いです。
しかし、仰向けで寝てる時に、冷や汗・吐き気などの症状が出て苦しさを感じたら、体の左側を下にして横を向く姿勢を取って下さい。静脈の血流が改善すれば直ぐに回復します。
さらに、タオルやクッションで上半身と足元を高くすれば、お腹を圧迫せずにうつ伏せで寝ることも可能です。
ぐっすり寝るには、うつ伏せでは難しいかも知れませんが、お腹が張っている時やちょっと横になって休憩したい時にうつ伏せになると、腰やお腹が楽になったりもします!!
実際にどのような姿勢で寝ると楽なのかは、人によって違います。
合わないと感じたら色々と試してみて、無理せず自分にとって楽な姿勢で寝るようにしましょう。
臨月でも自由にのびのびと寝てください!!
左を下にして寝ないとダメなの?
シムス位の姿勢は左側を下にして横向きに寝る姿勢です。
右側を下にした方が楽だと感じる時期があったりもします。
その場合、絶対に左側を下にしないといけない訳ではないので、楽だと感じる姿勢であれば右側を下にしても大丈夫です!!
シムス位や他の体勢でもなかなか楽に寝れない方へ
妊娠後期になるとお腹が大きくなってきて妊娠ママの負担は大きくなります。
さらに姿勢が悪いと子宮が下がってお腹の下の方が大きくなり、そのお腹の重みで内臓や血管が圧迫され、体調が悪くなりやすいです。
特に、妊娠前から姿勢が悪く体の歪みが大きい方ほど、お腹が大きくなって来ると不調が出やすくなる傾向があります。
体の歪みが大きいとシムス位などの負担の少ない姿勢になっても、あまり楽にならないなんて方も多くいます。
そんな時は、一度プレママ整体(妊娠中の整体)を受けてみてはいかがでしょうか!?
妊娠中に整体を受けれることを知らない方もまだまだ多いようですが、実は妊娠16週~36週までの安定期なら施術は可能なんです。
しっかりプレママ整体で矯正してあげれば、姿勢も良い状態にすることができ、さらに子宮を高い位置に上げる事が出来るので、お腹の上の方が大きくなり内臓や血管の圧迫もなくなり体調が良くなりやすいです。
妊娠中に出来る限り子宮を高い位置に保つことで安産にもつながります。
痛みは我慢せずにしっかり解消してあげましょう!!
プレママ整体(妊婦整体)の詳しい内容はコチラ
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